「テレビを分解して家庭ゴミとして処分していいの?」
「テレビの処分方法が知りたい」
2001年に家電リサイクル法が施工されてから、テレビを粗大ゴミとして出せなくなりました。
では、なるべくお金をかけずにテレビを処分するには、どうしたらよいのでしょうか。
この記事では、テレビの処分方法から不用品回収業者の選び方までをご紹介します。
テレビの処分をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
テレビを分解して廃棄する前に家電リサイクル法について知ろう!
テレビを分解して廃棄する前に、「家電リサイクル法」について知る必要があります。
家電リサイクル法とは、まだ使える部品をリサイクルし廃棄物を減らしながら、資源を有効活用するための法律です。
この家電リサイクル法により、テレビを粗大ゴミとして出せなくなりました。
家電リサイクル法は、次の製品が対象となります。
対象製品 | リサイクル料金(税込) | 回収方法 |
エアコン | 990円 | ・新品を購入した販売店に回収依頼 |
冷蔵庫 170L以下 | 3,740円 | |
冷蔵庫 171L以上 | 4,730円 | |
テレビ ブランウン管(15型以下) | 1,320円 | |
テレビ ブランウン管(16型以上) | 2,420円 | |
テレビ 液晶・プラズマ(15型以下) | 1,870円 | |
テレビ 液晶・プラズマ(16型以上) | 2,970円 | |
洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 |
表のリサイクル料金に運搬料金をプラスした金額が、支払う金額になります。
運搬料金は、依頼した業者・処分方法によって異なりますので、確認しましょう。
ではここからは、テレビを分解し、家庭ゴミとして処分する良否について解説します。
テレビは分解して家庭ゴミとして廃棄処分してもいいの?
先述した家電リサイクル法は、テレビの製造メーカーと、家電販売店に対しての罰則は設けていますが、個人に対しては罰則を設けていません。
つまり個人でテレビを分解して、家庭ゴミとして廃棄処分をしても、法律上問題はありません。
しかし、テレビの分解は、時間がかかるうえに危険もともない、さらに想像以上の多大な労力が要ります。
また、昭和28~49年に製造されたテレビは、一部に「PCB」を含んだ製品があります。
PCBとは、人体に被害をもたらす化学物質です。
ですので、昭和28~49年に製造されたテレビや、ブラウン管テレビはもちろん、そのほかのテレビの分解も、行わないようにしましょう。
ここからは、テレビを分解し処分する以外に、テレの廃棄方法にはどのようなものがあるのかを解説します。
テレビを分解する以外の処分方法は4つ | 廃棄よりリユース
テレビを分解する以外の処分方法を、4つピックアップしてみました。
● ネットオークション・フリーマーケット・リサイクルショップで売る
● 交換サイトで交換する
● 自治体の指定引取場所で廃棄する
● 不用品回収業者に回収してもらう
詳しくご紹介します。
ネットオークション・フリーマーケット・リサイクルショップで売る
必要なくなったテレビを処分するには、ネットオークション・フリマサイト・リサイクルショップで売りましょう。
メリットは、手数料と配送料金を足した金額より高値で売れたら、利益になる点です。
デメリットは、製品が売れるまで、製品を管理し続けなければいけない点です。
リサイクルショップは持ち込めば、買い取ってくれるので、手早く処分できます。
交換サイトで交換する | 双方にメリットあり
必要なくなったテレビは、交換サイトで物々交換・無料譲渡するのも一つの手です。
廃棄しないので、リサイクル料金などは必要ありませんが、配送・包装などの手間がかかります。
不必要なものと必要なものを交換できるのは、双方にメリットがあります。
自治体の指定引取場所で廃棄する | 運搬料の節約
テレビを処分する際、次の場合は、自治体の指定引取場所で廃棄しましょう。
● 引っ越しなどで製品を購入した販売店から遠方になってしまった場合
● 製品を購入した店が不明な場合
事前に郵便局でリサイクル券を購入してから、指定の引き取り場所に持ち込みます。
料金はリサイクル料金のほかに、郵便局の振込手数料がかかりますので、注意してください。
多少の手間はありますが、運搬料金の節約になります。
不用品回収業者に回収してもらう | 店舗に出向く必要なし
テレビを処分する際、不用品回収業者を利用するのも一つの手です。
不用品回収業者を利用するメリットを、いくつかピックアップしてみました。
● 自宅まで取りに来てくれる
● 即日対応してくれる
● 訪問時間を指定できる
デメリットは、料金がかかる点と、不用品回収業者の中には悪徳業者もいる点です。
ここからは、どのようにして不用品回収業者を選べばいいのかを解説します。
不用品回収業者の選び方 | テレビでも不法投棄は持ち主の責任
不用品回収業者の選び方は、次の通りです。
選び方 | 理由 |
複数の業者に見積もりを依頼する | だいたいの費用相場がわかるから |
大手の業者を選ぶ | 大手の業者は口コミが多いので安心できるから |
一般廃棄物収集運搬業許可証がある業者を選ぶ | 自治体から営業許可を得ている証拠だから |
料金がわかりやすい業者を選ぶ | 高額請求を避けられるから |
無料回収をうたっている業者は選ばない | リサイクル料は必要なので無料はありえないから |
廃棄物を悪徳業者によって不法投棄されると、持ち主が罰金を支払わなければいけない可能性があります。
そうならないためにも、優良な不用品回収業者を選びましょう。
まとめ
時間と手間、そして危険がともなうテレビの分解は、専門家に任せましょう。
そしてテレビを廃棄処分する前に、ネットやリサイクルショップを活用し、リユースを考えてみてはいかがでしょうか。
また、不用品回収業者を利用するのも一つの手です。
テレビを処分する際の参考になれば幸いです。