床材としてよく使われるクッションフロアですが、長年使っていると変色してしまうことがあります。
ここでは、変色する原因をはじめ、変色を防ぐ方法についてまとめました。
また実際に変色してしまった場合の落とし方も解説します。

クッションフロアが変色したときの落とし方!原因や防止策もチェック

クッションフロアの性質

床材の中でも耐水性が高いとされるクッションフロアは、主に塩化ビニル樹脂を原材料として作られます。
原材料が塩化ビニル樹脂なので、薬剤耐性が高いという特徴を持っています。
適度な弾力があり、表面が柔らかなので足触りがよい床材です。
家庭用洗剤などを使った掃除が可能で、きれいに保ちやすい点も床材として人気となっている理由でしょう。

ただ耐水性が高いのはクッションフロアの表面の部分です。
裏側については高い耐水性は期待できません。
シート状になったクッションフロアの継ぎ目部分などに水分をこぼしてしまうと、裏側に水分が浸透する危険があります。

変色が起こる3つの原因

クッションフロアが変色してしまう主な原因は3つあります。
それぞれの原因について解説します。

裏側に水が浸みこむ

耐水性が高いクッションフロアでも、裏側に水が入り込むと床の下地材の部分が水に濡れてしまいます。
水に濡れることでクッションフロアの裏側にカビが繁殖し、このカビが徐々に内部を浸食していきます。
内部に浸食したカビが原因で、クッションフロア表面が変色してしまうのです。
またクッションフロアの裏側には、結露によっても水分が発生する可能性があります。
湿気が多い状態が続くと、クッションフロア裏側で結露が発生しカビてしまうこともあるのです。

水や油汚れを長時間放置したため

耐水性も薬剤耐性もありますが、クッションフロアの表面に長い時間水分や油分が残っていると徐々に塩化ビニル樹脂が変質してしまいます。
この塩化ビニル樹脂の変質により、見た目には変色が発生したように感じるのです。

ゴムの成分が移った

床材であるクッションフロアの上には家具類や敷物などが乗る場合があるでしょう。
設置する部分にゴムが使われていると、ゴムの成分が移ってしまいます。
ゴムの成分が移ることで塩化ビニル樹脂が変質し、変色してしまうのです。

変色を防止する方法

変色する原因が分かったところで、ここからは防止策について解説します。
耐水性も薬剤耐性もあるクッションフロアですが、やはり水分や油分、家庭用洗剤などが表面に付いたときにはこまめに拭き取りましょう。

キッチンの床にクッションフロアを使用している場合には、揚げ物や炒め物などの調理が終わったら、床に油が跳ねていることがあります。
できれば調理後はこまめに掃除するとよいですね。
また洗面所などの水回りは水が跳ねたりこぼしたりしたことで水濡れすることがあります。
気が付いたときにはすぐに拭き取るとよいでしょう。

そして、結露を防ぐためにも、できれば湿気対策を施しなるべく乾燥させるようにします。
家具や敷物などがクッションフロアに設置する部分には、ゴムが使われてないものを選びます。
もしゴムが使われているものを利用したい場合には、直接置くのではなく何か挟むとよいですね。

変色を落とす方法

既に変色してしまったクッションフロアの汚れを落とす方法について解説します。

表面に乗っている汚れ

クッションフロアの表面に付いている汚れは、まずは水拭きで掃除しましょう。
それでも落ちない場合には、クレンジングクリームやアルコールを使用して落とします。
クレンジングクリームは油分なので、油汚れが落ちやすくなります。
一方アルコールは染料を落としやすい特徴がありますので、色移りした場合の変色に効果的です。
どちらも掃除後はよく拭き取り、最後に水拭きをして仕上げましょう。

歯ブラシなどで落とす

歯ブラシなど毛先が柔らかいブラシを利用し落とす方法があります。
この場合中性洗剤を利用するとよいでしょう。
歯ブラシと中性洗剤を利用した落とし方は油汚れやカビ落としに効果的です。
先に蒸しタオルを汚れに充てることで、汚れが浮かび上がりやすくなります。
毛先が柔らかいブラシを使う場合、ゴシゴシと擦り洗いをするのは避けましょう。
また毛先が硬いブラシもクッションフロアを傷つけてしまうため避けてください。

メラミンスポンジは避けよう

洗剤がいらないスポンジとして人気が高いメラミンスポンジですが、クッションフロアの変色落としでは使用を避けましょう。
メラミンスポンジは表面を少しずつ削ってしまいます。
クッションフロア表面が削り取られることで風合いを損ねたり耐水性や薬剤耐性が落ちたりする心配もあります。

まとめ

クッションフロアが変色してしまうと落とすのは大変です。
既にご紹介したような方法で落ちない場合には、普通の掃除方法では落としにくい可能性が高いと言えます。
またゴミを長く放置してしまった場合や、特殊な事情によりクッションフロアが変色した場合は家庭での清掃では難しいでしょう。

難易度が高い変色や、家庭では落としきれないクッションフロアの汚れはぜひ「オリエント綜合企画」にご相談ください。