近年、何かと問題になっているゴミ屋敷ですが、男性が作ってしまうイメージを持っている方も多いでしょう。
しかし、女性でもゴミ屋敷を作ってしまうケースもあります。

ゴミ屋敷は一度作ってしまうとさまざまな問題を生み出すので、早急に解消しなければなりません。
この記事では、女性がゴミ屋敷を作ってしまう原因やゴミ屋敷の片付け方を解説します。

女性のほうがゴミ屋敷を作りやすい? その原因と解決方法を紹介

女性でもゴミ屋敷の住人になることは珍しくない

ゴミ屋敷とは、生活できないほど室内や敷地内にゴミがため込まれた家を言います。
たびたびマスコミに取り上げられるので、ご存じの方も多いでしょう。
ゴミ屋敷の住人は「男性」のイメージが強いです。
男性は掃除が苦手で、年配の方ほど掃除を家族任せにしがちな傾向です。

一方、女性は整理整頓が男性に比べて得意できれい好きなイメージがあります。
しかし、女性もゴミ屋敷の住人になることもあります。
介護や育児、仕事などを家事と両立してバリバリ頑張っていた方がゴミ屋敷の住人になることも決して珍しくありません。

危険な兆候!のセルフネグレクトでゴミ屋敷に

女性がゴミ屋敷を作る原因に、セルフネグレクトがあります。
介護や育児などを頑張っていた女性が、介護してきた方を亡くしたり子どもが巣立ったりすると、強い無力感を覚える場合があります。

その結果、食事や掃除、身支度など自分自身のことができなくなる状態がセルフネグレクトです。
自分の世話を自分で放棄してしまうので、ゴミ捨てもおろそかになり家がゴミ屋敷化することも珍しくありません。

早めに対処しないと、命を失う危険もある恐ろしい状態です。

ゴミ屋敷を女性が片付けることは可能?

女性のゴミ屋敷の住人が目立たないのは、「ゴミ屋敷を作った事実を周囲に知られたくない」といった羞恥心が強い方が多いためです。
そのため、家の中がゴミだらけでも身支度だけはきちんとしている方もいます。

では、ゴミ屋敷を女性が片付けられるのでしょうか?
ここでは、自分で片付けられるケースとプロに依頼したほうがよいケースをそれぞれ紹介します。

自分で片付けられる女性のゴミ屋敷|条件を紹介

以下のようなゴミ屋敷なら女性だけでも片付けられる可能性があります。
1. 2DK以下の家である
2. 水まわりは機能している。
3. 膝下までで、燃えるゴミなどが多い
4. 3人以上の人手が確保できる

ゴミ屋敷の片付け方法は単純です。
ひたすらゴミを分別して捨てていけばいいのです。
ゴミ屋敷にあるものは、お金や通帳などの貴重品を除けばほぼ使い物になりません。
元は高価なものでも惜しげなく捨てましょう。

そのためには、人手が必要です。
最低でも3人以上は確保しましょう。

なお、ゴミ屋敷の片付けで最も大変なのは集めたゴミの廃棄です。
ゴミ屋敷から出るゴミは膨大な量なので、ゴミ集積場に捨てきれません。
車に積んで自治体のゴミ処分場まで運ぶ必要があります。
ですから、ゴミの収集だけ業者に依頼してもいいでしょう。

水まわりが使えないゴミ屋敷は女性の手には負えない

水まわりが使えれば、ほかの場所がゴミだらけでも生活はできます。
逆に言えば、水まわりが使えないほどゴミをため込んだ家は、個人の手には負えません。
一刻も早く業者に依頼して、ゴミを片付けてもらいましょう。

ゴミ屋敷は、悪臭・害虫・害獣の発生源にもなるため、そのままにしておくと大変な近所迷惑です。
賃貸物件の場合は即刻退去を迫られるかもしれません。
水まわりが機能しなくなったら、一刻も早くプロの清掃業者に依頼してください。

なお、ゴミ屋敷の片付けは必ずゴミ屋敷の片付けを業務の一環として行っている業者に依頼しましょう。
一般的なハウスクリーニング業者や、家事代行業者では断られてしまいます。
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、家の広さとゴミの多さに比例します。

家が広くゴミが多いほど費用がかかると考えましょう。

今は女性だけの清掃業者もある

女性の場合、自分がゴミ屋敷を作ってしまった事実をできるだけまわりに隠そうとするケースが珍しくありません。
また、清掃業者とはいえ男性にプライベートな空間へ入ってきて欲しくない方もいるでしょう。

現在は、女性スタッフだけのゴミ屋敷片付け業者もあります。
大きな家電や家具の運び出しなど一部の力仕事などできない場合もありますが、女性スタッフがおおよその片付けをやってくれるので、抵抗なく依頼できるでしょう。

ただし、女性のみのゴミ屋敷清掃業者は業界全体の1~2%と大変少ないです。
活動場所の東京や大阪など都市部に集中しています。
普通のゴミ屋敷清掃業者でも、個人のプライバシーには十分に配慮して作業してくれます。

勇気を持って依頼してください。

女性のゴミ屋敷!片付けは早いほどよい

ゴミ屋敷を作ると、家そのものが急速に傷みます。
特に、床へのダメージが酷く、ゴミの水分で畳やフローリングが腐ったり重みで床が抜けたりするかもしれません。

また、臭いも深刻な問題です。
水まわりが機能しなくなれば排水管のつまりなども発生する可能性があり、片付けるだけでなく大幅なリフォームが必要になります。

ゴミ屋敷を作ってしまい自分では手に負えなくなったら、できるだけ早く業者に依頼して片付けましょう。

まとめ

ゴミ屋敷の住人は誰でもなる可能性があります。
女性の場合は男性よりもゴミ屋敷の住人である事実を隠したいケースが多く、発覚から片付けまで時間がかかるかもしれません。

ゴミ屋敷は時間がたつほど解決が難しくなるケースもあります。
自分では片付けが無理だと思ったら、できるだけ早く業者に依頼しましょう。
そのほうが費用もかかりません。