子供がいると、部屋が片付かず汚部屋になってしまうことがあります。
汚部屋は子供にどのような影響を与えるのでしょうか。

子育てでなかなか掃除する余裕がないとか、部屋を清潔にするためには何から始めていいかわからないという人もいることでしょう。

汚部屋で子育てをすることのデメリットや、きれいな部屋で育てることのメリットとしては、どういった点があるのか知っておきたいものです。

この機会に、汚部屋での子育てを脱却するための具体的な方法について考えてみましょう。

汚部屋での子育てはNG?汚部屋での子育てを脱却する方法について解説

子どもがいるとどうして散らかる

子育て中はどうしても部屋が散らかって汚部屋になってしまうと悩む人も多いようです。
子供がいるとどうして散らかりやすいのでしょうか。

1.掃除をする時間がない

小さな子供がいると、寝かしつけたり、食事をさせたり、入浴をさせたりといった世話が必要です。

特に母親の場合、料理や買い物、洗濯もしなければなりませんし、昼間の仕事もあるかもしれません。

小さな子供の世話や家事、仕事に時間を取られてなかなか掃除する時間が取れないということが理由の1つとして考えられます。

2.物が増えすぎる

子供のおもちゃや絵本が知らないうちにどんどん増え、整理整頓できなくなって部屋の中がちらかってしまうこともあるでしょう。

3.物を捨てる決断ができない

普段ほとんど使わないものでも、いつか使うだろうと取ってあると、部屋の中は次第に片付かない状態となっていきます。

最近はネットショップでの買い物も簡単にできるので、部屋の中に段ボール箱であふれ、やがて汚部屋となってしまうこともあるようです。

4.物がないと寂しく感じる

長く使っていると愛着を感じ、捨てるのが寂しくていつまでもとっておきたいという人もいるでしょう。

あるいは、さびしい心をまぎらわせるために、たくさん物をためこむという人もいるかもしれません。

5.身近な人に応援をお願いできない

1人で片付けるのが難しい位の汚部屋になった場合、そのことを他人に知られたくないために、友人や家族に片付けの応援をお願いできない人もいます。

汚部屋での子育てがNGの理由

汚部屋は、子供の発育にいろんな悪影響を与えます。
中には大人になってはじめて影響が出てくるケースもあるようです。

1.肉体的ダメージ

汚部屋に長くいると、ホコリやカビなどによるアレルギー、ダニの死骸などのハウスダストによるアレルギー症状などの健康被害を招いてしまいます。
鼻づまりや皮膚発疹や目のかゆみや、鼻炎、くしゃみなどからはじまり、突然、呼吸困難になり、気管支炎や肺炎を発症する場合もあります。
特に小さい子供のいる家庭では注意が必要でしょう。

2.精神的ダメージ

ゴミに囲まれて生活していると、コルチゾールというストレスホルモンが増え、慢性的なストレスを抱えてしまいます。

いますぐ欲しい物も見つけられず、ストレスとイライラは頂点に達し、精神をむしばみ、
うつ病を発症することさえあるようです。

また、眠るためのスペースも圧迫されるため、ゆっくり眠ることもできず、汚部屋にいることに疲労を感じたり、嘆いたりすることをくり返します。

3.友達から嫌われる

子供同士の場合は、大人と違って汚部屋であることにあからさまに嫌な顔をしたり、からかったりしてしまうものです。

遊んでもらえなくて独りぼっちになってしまい、友達もできにくくなってしまいますし、汚部屋であることの劣等感がいつもついてまわるでしょう。

4.片付け方がわからない

片付けの基本は元あった場所に戻すことです。
しかし、汚部屋では、収納場所が決まってないので、どこに物をしまえばよいのかわからず、悩んでしまいます。

親が全く片付けをしない場合、子供も片付けの仕方を知ることができません。
そもそも、片付けようという意識そのものが育たないでしょう。

自宅をきれいにする方法

では、自宅をきれいにするためにはどうすればいいのでしょうか。

1.掃除を習慣づける

大きな汚れになるほど、きれいにするのは困難です。
掃除が大変になればなるほど、きれいにしようというやる気が低下する悪循環におちいってしまいます。

掃除をする曜日や時間を決め、1カ所だけでも、短時間でも定期的に掃除をするようにしましょう。

次第に子供も掃除は気持ちよいものであることがわかり、積極的に片付けるようになります。

2.ルール化する

片付けのルールを決め、紙に書き出すのもおすすめです。
たとえば、

・使ったものは元の場所に戻す
・決まった曜日と時間にゴミを出す
・新しいものを1つ購入したら、古いものを1つ捨てる

3.不要な服やおもちゃを捨てる

サイズがあわなくなったりしていらなくなった子供服やおもちゃは捨てましょう。

あるいは再利用できそうな服を決まった数だけ残し、ハンガーにかけていつでも見えるようにしておくという方法もあります。

4.子供自身に部屋を片付けさせる

子供部屋は子供の責任で片付けさせるのが基本です。
親は、口の広い収納箱などを用意してあげたりすると、どこに片付けたらよいのか考えながら作業するので、片付けが上達します。

1人でできたねとほめてあげれば自信もつくでしょう。

まとめ

汚部屋は小さな子供に大きな肉体的・精神的なダメージを与えます。
1日も早く改善して、将来的に片付けができない大人になるのは避けたいものです。
親子で共同して楽しく片付けをして、習慣化し、子供が自信を持てるようにしましょう。

しかし、片付けの期限が迫っている場合や、何から始めたらいいのかわからない、あるいは汚部屋を他人に知られたくないという場合もあるかもしれません。
そのような場合は、専門の片づけ業者に依頼してみるのも1つの方法です。