壊れた家電や不用な家財道具をゴミ回収に出せない場合、不用品回収業者に引き取りを依頼する方もいらっしゃるでしょう。

しかし、なかには不適切な処分方法で高額な費用を請求してくる、危険な不用品回収業者も存在します。
危険な不用品回収業者への依頼はリスクがあり、思わぬ不利益を被る可能性があります。

今回の記事では、危険な不用品回収業者の特徴をご紹介。
悪質業者と優良業者を見分ける際のポイントも取り上げているので、不用品回収業者をお探しの方は参考にしてください。

危険な不用品回収業者の特徴とは?悪質業者と優良業者の見分け方を解説

危険な不用品回収業者の特徴

近年、不用品回収業者に関する、消費生活センターへの相談件数が増えています。
引越しや自宅の整理、実家の片付けなどは信頼できる業者に依頼しましょう。

危険な不用品回収業者の特徴を解説します。

必要な許可を得ていない

一般家庭からの廃棄物を収集・運搬するには、「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。

必要な許可を得ずに一般家庭から出た不用品の収集・運搬をしている不用品回収業者は違法です。
不用品回収業者を選ぶときは、必要な許可を得ているかを確認しましょう。

回収品を適切に処理できない

収集・運搬に必要な許可を得ていない業者では、回収した不用品の扱いや処分方法への知識・技術が不十分な可能性があります。

不用品回収業者に依頼するときは、許可の確認や料金だけでなく、回収品をどのように取り扱い、処理するかも確認しましょう。

明確な料金が提示されない

必要な許可や回収方法・処理方法に問題がなくても、料金提示が不明瞭な不用品回収業者は危険です。

安価で引き受けると見せかけて、作業後に高額な料金を請求された事例もあります。
不用品回収の見積では料金の総額だけでなく、内訳や追加費用が発生するケースはないかなども確認しましょう。

問い合わせへの対応が十分でない

処理方法の確認や見積の依頼など、対応が不十分な不用品回収業者も危険な場合があります。

依頼後にトラブルが発生しても十分に対応してもらえず、こちらに責任が飛び火する可能性もあります。

問い合わせた際の対応や態度なども見て、信頼できる不用品回収業者を選びましょう。

危険な不用品回収業者に依頼した場合のリスク

もしも危険な業者に依頼してしまうと、高額な費用請求や不法投棄、問題発生時の対応が悪いなどのリスクがあります。

高額な費用を請求される

見積は安価なように見せかけて、追加費用が発生して高額な請求をされる場合があります。

事前の金額提示で納得できず、回収作業の前に断れば、問題にはならないでしょう。
しかし、作業完了後や引越し直前で他に依頼できない状況下では、請求を受け入れるしかない状態に陥ることもあります。

事故や環境汚染を引き起こす可能性がある

回収した不用品を適切に処理しない業者に依頼すると、事故や環境汚染を引き起こす可能性があります。
依頼した人が責任を問われることはなくても、自分の出した不用品が原因になるのは良い気がしません。

ライターやスプレー缶、バッテリー、ガスボンベなどは処理方法を誤ると、発火や爆発のおそれがあります。火災や負傷者が出る危険性もあるでしょう。

また、回収された不用品が適切に処分されずに不法投棄されると、環境汚染につながります。
投棄された場所の美観を損なうだけでなく、土壌や水質が汚され、自然環境にも影響を与える問題です。

問題が発生した際の対応が悪い

不用品回収に関するトラブルが発生した場合、危険な業者では十分な対応をしてもらえません。

依頼者側が責任を負ったり、トラブルに対応しなければならなかったりと、余計な負担がかかるおそれもあります。

何も起きないのが一番ですが、何かあった場合にしっかり対処してくれる不用品回収業者を選びましょう。

危険な不用品回収業者を見分けるチェックポイント

危険な不用品回収業者に依頼しないため、依頼するときには次に挙げるポイントをチェックしましょう。

1つの項目だけでなく、複数の項目をチェックすれば、優良な不用品回収業者であるかを判断しやすくなります。

一般廃棄物収集運搬業許可の有無

家庭からの不用品を回収するには、一般廃棄物収集運搬業許可が必要となり、取得していない業者が回収・運搬するのは違法行為です。

ホームページやチラシなどに許可の表示をしているかを確認し、許可番号もチェックしましょう。

許可番号は各自治体のホームページにも掲載されているため、本当に許可を得て取得している番号なのかも確認しておくと安心です。

ホームページの内容

不用品回収業者のホームページを確認し、問い合わせ先や対応エリア、料金形態のほか、具体的な回収事例を挙げているかもチェックしましょう。

「料金は個別見積」と表示されているだけより、実際の回収事例とともにかかった料金を紹介しているほうが実績があり、依頼する際の目安にもなって安心です。
見積金額に疑問があっても、掲載されている事例と異なる点を確認しやすくなります。

無料相談・見積の有無

ひとことに不用品回収といっても、量や内容によって費用は大きく異なります。

依頼する前の相談や見積を無料でしてくれる不用品回収業者のほうが、誠実な対応をしているといえるでしょう。
さらに、現地で実物を確認したうえで見積してくれる業者だと、見積の精度が増して安心です。

利用者からの口コミや評判

最近はさまざまな口コミ投稿サイトが存在し、不用品回収業者を利用した人の口コミや評判も寄せられています。

実際に利用した人の意見は、自分が選ぶ際の参考になるでしょう。

このとき、単純に評価の高い・低いだけでなく、どのような点が評価されているのか、低い評価をしている人は何を問題に挙げているかも重要です。

複数の業者を比較・検討

いくつかの不用品回収業者を比較することで、回収が難しいのは何か、費用の相場や回収された不用品はどのように処理されるかが見えてきます。

1社だけで判断せず、複数の業者を見比べて、優良な不用品回収業者を選びましょう。

まとめ

危険な不用品回収業者は一般廃棄物収集運搬業許可がない、不用品を適切に処理できない、料金提示が不明瞭、顧客への対応が不十分といった特徴があります。

不用品回収を依頼する際はこれらの特徴に注意し、危険な業者に依頼しないよう注意しましょう。

見分けるポイントとしては、許可の有無やホームページの掲載内容、無料相談・見積の有無、口コミなどを確認し、複数の業者を比較・検討することが大切です。

優良な不用品回収業者に依頼し、不用品を安全・安心な方法で処分しましょう。