近年は、メールやSNSで気軽にメッセージを伝えられるようになってきました。
その分、手紙による交流には特別な思いを感じる方もいるでしょう。
ですがいつかは処分を考える必要が出てきます。
手紙はその内容だけではなく、個人情報も含まれています。
これらを他人に見られず安心して処分するためにはどうしたらよいのでしょうか。

手紙の捨て方は何が正解?注意すべきポイントを確認

流出しやすい個人情報

昨今、個人情報の流出に気を付けている人は増えています。
手紙を捨てるときには「シュレッダーに掛けている」「住所や名前などは切り取って別途処分している」という方もいるでしょう。
ですが、表書きに記載されている住所や名前以外にも、個人情報はさまざまな部分に記載されているケースが散見されています。

子どもが持ち帰るおたより

保育園や幼稚園、学校などから配布される「おたより」には、学校名や学年、クラスといった情報が記載されています。
中にはクラス担任や個人名が記載されていることがあります。
これらも個人情報の一部です。

給料明細

デジタル化により、給料明細がWebや社内LANなどで見られる事業所も増えています。
ですが家族と共有するために、これらをプリントアウトして持ち帰っているという方もいるでしょう。
紙で給与明細を受け取っている方もまだまだ多いかもしれませんね。

給与明細には会社名や氏名、さらに収入などが記載されています。
かなりセンシティブな個人情報といえるでしょう。

納品書

通販の量が増え、購入したものが宅配で送られてくる家庭も多いでしょう。
その際には納品書が同封されてくることがありますよね。
この納品書にも住所や氏名などが記載されているでしょう。
また購入した商品名も記載されます。
どのようなものを好んでいるのかといった情報が分かってしまいます。

家庭でできる個人情報流出防止策

個人情報を流出させずに、手紙や書類を処分するにはどうしたらよいのでしょうか。
代表的な方法を2つ紹介します。

捨てるときにはシュレッターを使おう

手紙をはじめ、住所や氏名など少しでも個人情報が記載されているものを捨てるときには、シュレッダーを使いましょう。
縦に裁断するものではなく、できれば細かく裁断できるものを選ぶのがポイントです。

縦に細長く裁断するタイプの場合、実は簡単に復元できます。
細かく裁断した場合には、相当執念深く合わせていかなければ復元は難しいでしょう。
簡単に復元されないよう、できるだけ細かく裁断できるものを選びましょう。

塗りつぶす

幼い子どもがいる家庭だと、誤って子どもの指などがシュレッダーに巻き込まれる危険があるため、シュレッダーは使えない場合があるでしょう。
このような場合は個人情報に当たる部分を黒く塗りつぶすとよいですね。

最近では個人情報を塗りつぶすためのローラー式スタンプなどもあります。
気を付けたいのは、インク切れなどで塗りつぶしても透けて情報が見える場合がある点です。
しっかりと塗りつぶせているか、確認することが必要です。

思い出の手紙が捨てられない場合

通常の手紙や書類ではなく、恋人からのラブレーターや家族からの手紙は内容そのものが大切で、捨てられない場合があります。
また故人となった人が大切にしまっていた手紙も、捨てがたい思いがあるでしょう。

ただいつまでも保管できるものではありません。
また、思い出の手紙も大量になってしまえば保管場所が必要となり、困ることがあるでしょう。

手紙を画像データに残し手紙自体は処分する

質量としての手紙を減らすために、手紙をスキャナーや撮影してデジタル化し、画像データにして残した後、手紙そのものは処分する方法があります。
紙の温もりや手書きの雰囲気は損なわれてしまいますが、データ化することで質量が減り保管場所が不要になります。

保存期間が過ぎたら捨てる

手紙を受け取った月や年などごとに整理しておき、保存期間を設定しておきます。
保存期間が過ぎたら、その整理した束ごとに処分することもよい方法です。

どうしても捨てたくない手紙

ある程度割り切って処分していかなければ、手紙はどんどんたまります。
ですが、それを理解していても捨てられない手紙や捨てたくない手紙はあるでしょう。
このような手紙は大切に保存しておいてもよいでしょう。
ただし自分が亡くなった場合、遺族となった家族が処分に困る可能性があります。
また死後家族に見られたくない手紙もあるでしょう。
手紙を保存しておく場所に、死後どうしてほしいのかをしっかりと記しておくとよいですね。

ゴミにできない手紙の処分方法

どうしてもゴミとして処分しがたい手紙や、大量にあり自力では個人情報を流出させないための対応が難しい場合があるでしょう。
このような場合には次の2つの方法があります。

手紙を供養してもらう

故人が残した手紙や、どうしてもゴミとして処分できない手紙は、神社仏閣に依頼し供養・お焚き上げしてもらうとよいでしょう。
最終的に灰となれば誰からも見られる心配がありません。

業者に処分してもらう

大量にある手紙は、業者に依頼し処分してもらう方法もあります。
個人情報を漏らさぬよう処分できる業者があります。
箱ごと裁断したり、燃やしたりしてくれるため安心です。

まとめ

さまざまな想いや個人情報も含まれる手紙や書類の処分に迷う方は少なくありません。
できるだけ個人情報が流出しないよう、配慮して処分するとよいでしょう。
当社は遺品整理・生前整理を行っていますので、手紙をはじめ室内にあるものの処分でお困りの場合はご相談ください。