かつて雛人形と言えば七段飾りのものが多く、部屋いっぱいに飾ったという方もいるでしょう。
五月人形も鎧兜や大将飾りなど、場所をとる人形が多くみられました。
ですが「部屋が狭く飾れなくなった」「古くなってしまった」などで、処分を検討している方がいるかもしれません。
この記事では、いざ捨てるとなったときどうしたら良いのか困る、人形の処分方法をまとめました。

人形の捨て方に決まりはある?五月人形や雛人形の処分の方法は?

五月人形や雛人形は何歳まで飾る?

子どもの健やかな成長を願い飾る五月人形や雛人形ですが、そもそもいつまで飾れば良いものでしょうか。

五月人形の場合、奈良時代ごろには元服と同時に五月人形を飾る必要がないとされました。
五月人形は、さまざまな災厄を子どもに変わり引き受ける「身代わり」としての役割があったためです。
今は特に何歳まで飾るといった決まりはありません。

雛人形についても何歳まで飾るといった決まりはありません。
二十歳になっても結婚しても、飾りたいと思えば何歳まで飾っても良いのです。
だからこそ、処分するタイミングに悩む方が多いのかもしれませんね。

人形には魂がこもっているの?

五月人形や雛人形に関わらず、お土産としてもらった民芸品の人形やぬいぐるみ、おもちゃの人形にも、「魂がこもっている」と言われることは多いですよね。

魂がこもっているのかは、人それぞれ考え方に違いがあると思いますが、実際にはその人形に対して特別な想いを持つことが多いため、このように言われるようになったと考えられます。

五月人形や雛人形には「親の想い」、お土産などなら「送り主の想い」、そしてぬいぐるみやおもちゃは「持ち主の想い」が込められると考えられています。
そのため「人形を処分することで、この想いも一緒に捨てることになるのでは」と思うのではないでしょうか。

人形の処分方法

ここからは、具体的に人形を処分する方法についてまとめていきます。
人形の処分方法として考えられるのは、以下の5つでしょう。

ごみとして処分する

クレーンゲームで入手したぬいぐるみや人形などは、一般的には可燃ごみとして処分する家庭が多いでしょう。
大きなぬいぐるみや人形ではない場合には、ごみ袋に入るサイズにまとめて自治体が実施するごみ収集に出せます。
ぬいぐるみや人形の素材によっては、可燃ごみとして出せない場合もあります。
自治体のルールに従って処分するようにしましょう。

リサイクルショップに売る

民芸品をはじめ人形は、リサイクルショップに売るのも一つの方法です。
希少価値があるフィギュアなどの場合には、思わぬ高額査定が出る可能性もあります。
五月人形や雛人形がリサイクルショップに並んでいるケースもあるため、このような節句人形も買取ってもらえる可能性があります。

「ごみとして扱うのは気が引けるけど、できれば手軽に処分したい」という場合には、リサイクルショップに売る方法が良いでしょう。
ただし人形の状態によっては、リサイクルショップでも売れない場合があります。
きれいな状態かどうかを、査定してもらうと良いでしょう。

フリマアプリやオークションに出す

自分では不要でも必要とする人がいるかもしれません。
フリマアプリやネットオークションに出品すれば、買いたいという人が出てくるかもしれません。
また買取ではなく引き取ってもらいたい方は、地域の不用品引き渡し情報掲示板などで引き取り手を探す方法もあります。

寄付する

五月人形や雛人形は、自治体によっては寄付を募っているケースがあります。
また保育園や幼稚園などでも寄付を募っている可能性がありますので、問い合わせてみると良いでしょう。

知人に人形を欲しがっている人がいれば、その方に譲るのも一つの方法です。
自分では不要になってしまった人形でも、他の人が大切にしてくれるなら寄付や譲るほうが良いでしょう。
人形などの寄付を募っている団体も調べてみるとたくさんあります。

供養する

「思い入れが強く他の方に譲りたくない」という場合には、人形供養に出すのも良いでしょう。
神社仏閣では、定期的に人形供養を実施しているところがあります。
また最近では、葬儀社などでも人形供養を実施しているケースもあります。

人形供養後は、お焚き上げを実施し、浄火により天に還す儀式を実施します。
強い想いも浄化の炎の力で昇華できるでしょう。

人形供養は五月人形や雛人形だけではなく、さまざまな人形の供養が可能です。
ただし一体ごとに費用が掛かります。
最終的にお焚き上げする都合上、金物などがある人形は供養できない場合もあります。
神社仏閣に持ち込んだり送ったりする前に、人形供養が可能かどうかを問い合わせておくと良いでしょう。

まとめ

「想いが込められた人形を処分するのは忍びない」と感じる方も多いでしょう。
送り主や自分の気持ちを考え、自分では処分できない、捨てられない方がいるかもしれませんね。
もし自分では処分できない、捨てられないといった人形がある場合は、当社にご相談ください。
当社では人形をはじめ、室内にあるものの処分を請け負っています。
ご相談だけでも承りますので、気軽にご連絡ください。